安全委員会 新旧交代で歓送迎会開く

2名の原子力安全委員が交代した同委員会は17日、東京・霞ヶ関の内閣府で、新旧委員の歓送迎会を開き、安全委員会関係者、文部科学省、経済産業省、産業界などから多数が出席した。鈴木安全委員長の挨拶の後、東邦夫・委員長代理(左側)、中桐滋委員(右側)が退任の挨拶を行った。

東氏は、「私が就任したとき、6年後のいまの状況を誰が想像しただろうか。六ヶ所再処理工場は稼働し、プルサーマルは実施され、『もんじゅ』、J―MOX、中間貯蔵、新型濃縮機も、高レベル放射性廃棄物処分の概要調査も始まっていただろうと考えていた」と述べ、安全委員としてこれらを見届けることができなかったことを残念がる一方、「どれも実現していないが、あと半歩、一歩のところだ。再処理工場が動かずして燃料サイクルはない」と関係者にいま一歩の奮闘を促した。

中桐委員は、「ほこりは静かに積もり、経年変化は日々進む。人はうぬぼれを持ち、御しがたいものだ」と述べ、後進の原子力関係者を戒めた。


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