「もんじゅ」で文科相に要請 福井県知事

西川一誠・福井県知事は12日、塩谷立文部科学大臣を訪ね、「もんじゅ」の運転再開工程の明確化、日本原子力研究開発機構の組織体制の充実を要請した。

「もんじゅ」は、屋外排気ダクトに発生した腐食孔への補修工事のため、本年2月に予定していた性能試験入りは現時点で、見通しが立っていない。また、ナトリウム漏えい検出器不具合に関する特別な保安検査を受けて策定した「改善のための行動計画」の進捗状況は、「実施途上」との評価が国の専門家会合で示されている。これらを背景に、05年の改造工事計画策定当初、07年度末とされていた性能試験開始が延期され続けてきたことから、「県民の信頼を損ねる」懸念から今回の要請に至った。

西川知事は05年2月、「もんじゅ」改造工事の事前了解に関し、中山文科相(当時)と県庁で会談を行った経緯がある。


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