レビィ郡原発計画が2年遅延 米プログレス社

米フロリダ州でレビィ・カウンティ原子力発電所の建設計画を進めているプログレス・エナジー社は1日、スケジュールの変更により、同発電所のAP1000×2基の営業運転開始時期が当初計画から少なくとも20か月遅れる見通しだと発表した。

これは、同社が米原子力規制委員会(NRC)に申請していた掘削や基礎準備工事などの建設前作業について、「現在審査中の建設・運転一括認可(COL)を発給するまでは許可できない」とNRCが決定したことによるもの。同社ではCOLの受領を2011年後半から12年初頭と予測しており、それ以前の建設前作業が実施できないことから、営業運転も2018年〜20年にずれ込むとしている。

なお、この変更に伴い、同社はフロリダ州の公益事業委員会(PSC)に2010年の原子力費用回収見積り書を提出。同発電所建設計画、および同社のクリスタルリバー発電所を18万kW出力増強する経費の一部を5年間で分散回収できるよう承認を求めた。認められれば、顧客は2010年に、州法で定められた原子力関連の上乗せ電気料金である月額12.63ドル/1000kW時ではなく、6.69ドルの支払いで済むようになるなど、顧客の経費負担が軽減されると同社は強調している。

PSCは9月にも、この申請に関する公聴会を開催し、10月半ばまでに判断を下す予定だ。


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