加AECL 改良型CANDU6で 安全委の設計審査を実施

カナダ原子力公社(AECL)は12日、同公社が設計した最新型の重水炉である「改良型CANDU6(EC6)」について、カナダ原子力安全委員会(CNSC)が設計要求項目との整合性審査を実施することになった発表した。

これは、新たな原子炉設計に対する同国の規制条項に基づいて実施されるもので、AECLとCNSCは審査の実施にともなう役務契約を締結。CNSCは来年2月までに同審査を完了する予定である。

EC6は出力74万kW、「第3世代」のCANDU炉で、AECLでは近年の厳しい国際基準に対応するとともに、安全性、信頼性および環境への影響にも配慮して設計したと強調。世界5か国で稼働するCANDU6型炉11基の設計・建設・運転経験がフィードバックされており、年間の平均稼働率はCANDU6の炉寿命平均稼働率の89%を上回る、90%以上をマークする性能だとしている。

また、実証済みの信頼性や一層効率的な天然ウランの活用、送電系統からの要求に対応できる容量−−などの特長を備えた原子炉を欲する顧客のニーズにも応えられるとの見解を表明した。


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