保安院 もんじゅ再開への確認事項整理

原子力安全・保安院は、5月25日の総合資源エネルギー調査会もんじゅ安全性確認検討会(主査=大橋弘忠・東京大学工学系研究科教授)で、「もんじゅ」試運転再開に当たって確認すべき事項を示した。

保安院は、「もんじゅ」に関する原子力機構の行動計画実施状況について、これまで3回の特別な保安検査で確認を行ってきたが、今月3日から約1か月の予定で実施される特別な保安検査で確認すべき事項を設備面と安全管理面とで整理。

設備面については、設備が認可した設計・技術基準に照らして、構造・機能に問題がないか確認する必要があるとし、事故以来、一部の系統を除いて停止していることから、使用前検査に際しては、その間の設備の経年劣化を考慮すべきとしている。安全管理面については、課題を@自律的な品質保証体制の確立A長期停止設備健全性確認の確実な実施Bナトリウム漏えい対策の確実な実施C保全プログラムに基づく保守管理の確実な実施――に分類し、「試運転再開に当たっては、これらの目標が達成されている必要」を要求した。今後は、特別な保安検査で、行動計画の実施状況等を確認した上で、事故を受けて策定した「安全性総点検報告」の改訂版を原子力機構に提出させ、その妥当性評価を行う。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで