UF生産工場が運転再開へ 加カメコ社

大手ウラン生産業者であるカナダのカメコ社は5月19日、停止中だったオンタリオ州ポートホープ施設での六フッ化ウラン(UF)の生産を今年第3四半期早々にも再開する準備を整えていると発表した。

ポートホープの転換施設は、2007年7月のウラン漏洩による改修および改善対策のため操業を停止。万全な再発防止対策のもと2008年9月に生産を開始したが、今度はUFの生産に必要なフッ化水素酸(HF)の供給について、従来から契約していた単独の供給業者と新規の契約条件で折り合いがつかず、同年12月から操業を停止していた。この度、同業者と新規契約を結び、6月からのフッ化水素酸供給再開の見通しが立ったとしている。

カメコ社はまた、その他の供給業者とも交渉を続けており、供給ベースの拡大・多様化に向けて複数社と協定を結ぶ予定。また、一時解雇していた25人の従業員の復帰も計画しており、今月中にも再雇用を通知する。

カメコ社はポートホープでのUF生産停止中も、在庫の取り崩し、および英国スプリングフィールズ・フューエルズ社との供給協定、また顧客からの自発的なUF配送延期の申し出等により、顧客への配送契約は遵守し続けたと強調している。


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