仏アレバ社 ロシアに協力 VVERに最新式制御系

仏アレバ社は5月27日、全ロ原子力発電所運転技術開発研究所(VNIIAES)と高安全性計装制御(I&C)系に関する協力協定を締結した。

これはロシアの最新型原子炉として、同国西部のノボボロネジU原子力発電所、および南西部のレニングラードU原子力発電所で建設される120万kW級VVER(ロシア型軽水炉の「AES2006シリーズ」)の最初の4基のために結ばれたもの。これら両発電所ではすでに、1号機がそれぞれ建設中であることから、両社は最初のエンジニアリング契約を結ぶとともに、今後I&C系納入契約を結ぶための関心表明書(LOI)に署名したと説明している。

アレバ社は昨年も、ロシア極北部のコラ原子力発電所(40万kW級VVER×4基)の設備近代化計画で、同社のデジタル式I&C系(TELEPERM・XS)の利用でVNIIAESと同様の協定を締結。このほか、フィンランドや中国、ブルガリアの建設計画に参画した経験により、最新鋭のデジタル式I&C系をVVERに実装するための広範囲な経験を蓄積済みだと強調している。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで