露 セベルスク原発計画が前進 安全当局が環境面で承認

ロシアの原子力発電会社であるエネルゴアトム社は5月28日、トムスク地方のセベルスクで進めていた原子力発電所建設計画に対し、連邦政府直轄の原子力安全規制機関である連邦環境・技術原子力監督庁から承認が得られたと発表した。

同社はロシア政府の連邦目標計画に基づき、セベルスク発電所として120万kW級VVER(ロシア型軽水炉)の標準シリーズである「AES2006」を2基建設することを計画中。サイトの生態系に対する影響報告書と環境影響評価調査の結果を同庁に提出していた。サイトの周辺住民および原子力監督庁による承認により、エネルゴアトム社は年末までに同計画を「最終決定案・実施計画」とするための認可を取得する考えだ。

セベルスク計画についてはすでに昨年10月、エネルゴアトム社との契約によってアーキテクト・エンジニアおよび総合請負業者となったアトムエネルゴプロエクト社が、仏アルストム社とロシアの原子力企業との合弁会社に低速タービン(アラベル)を発注済み。現在のスケジュールでは同発電所1号機の完成は2015年、同2号機は17年になる予定だと伝えられている。


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