米エクセロンと燃料供給契約 露TENEX社

ロシアのウラン製品・サービス販売企業であるテクスナブエクスポート(TENEX)社は3日、米国のエクセロン・ジェネレーション社(エクセロン社の子会社)に直接、濃縮ウランを長期にわたって供給する契約を締結したと発表した。

この契約は、5月26日にTENEX社と米国のフュエルコ社が結んだ濃縮ウラン供給契約と同種のもので、TENEX社はロシアの4つの遠心分離濃縮工場で生産した濃縮ウランを2014年から20年まで、エクセロン社に直接供給する。

ロシアから米国への濃縮ウラン・サービスの供給は、両国政府が1992年に締結した「ダンピング調査保留協定」により、これまではUSEC(米国濃縮会社)に対するものに制限されてきた。しかし、米商務省が昨年1月、同協定の修正条項についてロシア側と合意・調印したことにより、ロシアは2011年から13年までは少量のウラン製品を直接米国の電力会社へ、また、2014年から20年までは米国内の商業炉による所要量の20%(新規原子炉については無制限)までウラン製品の輸出が可能になった。

エクセロン社は米国最大手の電力卸売り・小売り企業で、約1700万kWの原子力設備を保有。


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