三門原発で格納容器底蓋組立て 中国

中国の国家核電技術公司(SNPTC)傘下の山東核電設備製造有限公司(SNPEMC)は5日、浙江省の三門原子力発電所建設サイトで、世界初のAP1000となる1号機(100万kW)用格納容器の底蓋鋼板の組み立てが始まったと発表した。

SNPEMCは、AP1000のような第3世代原子炉技術の習得に加えて、圧力容器や格納容器、機器モジュールなどの国内製造を目標に2007年に設立された。三門発電所計画だけでなく、山東省・海陽原子力発電所に建設されるAP1000にも関わっており、今月2日には米国機械学会(ASME)から原子力用プラント機器に関する品質保証のN認証、およびNPT認証を受けるなど、「N−スタンプ」製品の製造認証を取得。同社製品の品質が国際レベルに達しつつある点を強調している。

SNPEMCによると、AP1000の格納容器は、中国が開発している第2世代原子炉の格納容器と異なり、厚さ約1メートルのコンクリートと44ミリのステンレス鋼による二重構造。格納容器用鋼板は今月初旬にすべてサイトに到着し、組み立て作業は7月末頃までに完了する。1号機の運転開始は13年になる計画である。


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