ITER理事会 18年までに初プラズマを目標

ITER理事会が17、18日、水戸市で開催され、2018年末までのファースト・プラズマ発生、2026年に重水素とトリチウムを用いた運転を行うことなど、運転段階に向けた目標時期を承認した。

理事会には、ITER計画に参画する日本、欧州、中国、インド、韓国、ロシア、米国の七極代表が一堂に会し、ITER設計仕様等の概要をまとめる「ITER計画ベースライン文書」について審議したほか、18年末までのファースト・プラズマ達成を目標時期として承認するなどした。

また、理事会は、ITER建設を完了するために必要な資源を考慮した現実的なスケジュールの最終化を要請、計画の全体的なリスクを大幅に低減するよう、真空容器の内側に設置する機器を取り付ける前に、ITER本体の主要機器の組立と試験を一緒に行うことを確認した。ベースライン文書は、11月の次回理事会で採択される予定。

ITER計画の進捗状況を報告した池田要・ITER機構長は、「核融合が安全で無尽蔵なエネルギー源であることを実証する途上」にあるなどと述べ、各極政府の継続的な支援に感謝の意を表明した。


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