安全委 次期重点安全研究計画 規制向上など目標明示

原子力安全委員会は22日まで、第2期「原子力の重点安全研究計画」案に対するパブリックコメントを募っている。同研究計画は、国による安全規制活動の向上のため、重点的に進めるべき安全研究の内容とその推進方策を関係機関に提示するもので、このほど、05年度から5年程度を見通した第1期計画の評価等を踏まえ、安全委ワーキンググループで検討を行い、10年度から5年間を対象とした第2期計画案が示された。

同計画案では、第1期計画の取組状況、国内外動向、重点安全研究の推進方策・研究分野に関する問題認識を踏まえた上、第2期計画の目標として、「安全規制の科学的合理性を向上させるため、新たな科学技術的知見の創出およびその安全規制への円滑な活用と着実な反映を図る」ことを明示した。

研究分野については、第1期計画での「軽水炉分野」、「核燃料サイクル施設分野」、「新型炉分野」の3分野を、「原子力施設分野」と統合、ここに研究項目として、「材料劣化・高経年化対策技術」と「耐震安全技術」を分野横断的事項として盛り込むなど、新計画では、内容を5研究分野に改編した。

意見提出方法は、安全委ホームページ(http://www.nsc.go.jp/)参照。


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