銀座でラドン温浴を 人形峠ラジウム鉱石をタイルに加工

不活性ガスであるラドンのホルミシス効果が期待できる温浴スペース「銀座ラドン温浴」が6月23日、東京・銀座8丁目に開店した。

同温浴室は、天然ウランを含む素焼きタイル(商品名「ドールストーン」)を小部屋の壁面に多数配置(=写真、福田里行社長が指差しているもの)。さらにミスト状にした天然ラドン水が室内に満たされ、ラドンのダブル効果が得られるとしている。

世間一般にラジウム温泉とかラジウム岩盤浴といわれているものと同じで、リウマチ性疾患、通風、高血圧症、糖尿病、消化器疾患、動脈硬化症、喘息、アトピー、術後のリハビリなどへの効用を謳っている。

ラドンガスは、ウラン238が自然壊変し、ラジウム226(半減期1600年)という固体に、さらに自然壊変してラドン222(半減期3.8日)の気体になるもの。この過程で放射線が発生する。

ホルミシスとは、生物に対して通常有害な作用を示すものが、微量であれば逆に良い作用を示す生理的刺激作用のことを指し、低線量の放射線を放出するラドンによるホルミシス効果は、生物の成長・発育促進、若返り、寿命の延長に効果があると言われている。

温浴室に使用されている「ドールストーン」は、日本原子力研究開発機構の監督指導のもと、人形峠原子力産業会社が開発した。原材料には、世界有数の濃度を持つ鳥取県のラドン温泉「三朝温泉」の源である人形峠のラジウム鉱石を使用している。

温浴料は1人1時間3000円。洋服を着たまま温浴ができる。営業時間は午前10時から午後10時まで。年中無休。問合わせは電話03‐6252‐5050まで。


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