保安院 新潟工大を研究拠点に 柏崎市に耐震センター

原子力安全・保安院は9日、新潟工科大学(新潟県柏崎市)に原子力安全基盤機構(JNES)が「柏崎耐震安全センター」を設置すると発表した。

同院では、今年度から原子力発電所の耐震裕度を定量的に評価する手法やサイト近傍で常時地震観測を行うなどの調査研究を拡充し、効果的な研究成果を上げていくために、地元に根ざした産、学、官の研究協力体制を構築すべく、関係機関と調整してきた。

このほど、新潟工科大学が耐震安全研究拠点の整備を決定したことに合わせ、同研究拠点に「柏崎耐震安全センター」を設置することにしたもの。同センターには運営委員会を設置し、同大学や東京電力とも連携していく。

具体的には、耐震設計の信頼性の向上に向け、柏崎刈羽原子力発電所周辺で大深度(3000メートル級)への地震計を設置し観測を行うとともに、地震観測ネットワークと接続し、国際的にも最先端の研究を行う。さらに、国際原子力機関(IAEA)などとの研究協力や人材育成プログラムを実施していく方針だ。


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