文部科学省 事務次官に坂田文部科学審議官

文部科学省は、14日付で人事異動を発令、事務次官に坂田東一・文部科学審議官、文部科学審議官に清水潔・生涯学習政策局長と森口泰孝・大臣官房長、官房長に山中伸一・スポーツ・青少年局長が就任した。

同日、就任会見に臨んだ坂田新次官(=写真)は、旧科学技術庁の出身。科学技術に関しては、「日本が国際競争力を維持する支え」として、文教行政同様に「息の長い」取組の重要性を強調、次期科学技術基本計画策定については、「人材育成は不動の4番バッター」と述べるなど、文科省として、人作り政策を強化すべく検討に参画していく姿勢を示した。原子力については、その開発主体が国から民間に移ってきたことをあげた上で、実用段階でトラブル等が発生した際、原子力研究開発機構などが有する研究インフラで着実に対応できる体制が重要などと述べた。

また、坂田次官は、文化、スポーツに関連し、自身の「世界遺産巡り」趣味を紹介したほか、学生時代はボート部など、一貫して運動部に所属していたことを語った。

坂田東一(さかた・とういち)74年東京大学大学院工学系研究科修了、科学技術庁入庁。原子力局核燃料課長、同政策課長、研究開発局宇宙企画課長、長官官房総務課長、文科省大臣官房審議官などを歴任。03年研究開発局長、05年理化学研究所理事、07年官房長、08年文部科学審議官に就任。60歳。

森口泰孝(もりぐち・やすたか)76年東京大学大学院工学系研究科修了、科学技術庁入庁。原子力局核燃料課長、同動力炉開発課長、研究開発局宇宙開発課長、同企画課長、文科省大臣官房会計課長、官房審議官、文化庁長官官房審議官など歴任。05年研究開発局長、07年科学技術・学術政策局長、08年官房長に就任。57歳。

【文部科学省人事】

(14日付)大臣官房総括審議官(同政策評価審議官)土屋定之、大臣官房審議官(研究開発局)(経産省大臣官房付)箱ア慶一、大臣官房審議官(研究開発局)(大臣官房政策課長)森本浩一、科学技術・学術政策局原子力安全課長(内閣府原子力安全委員会総務課長)明野吉成、研究振興局基礎基盤研究課長(科学技術振興機構理数学習支援部長)内丸幸喜、研究開発局原子力計画課長(研究振興局環境・産業連携課長)田口康。


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