米エクセロン社 新設で計画変更 サイト認可を先に取得へ

米テキサス州ビクトリア郡で新規原子炉の建設計画を進めていたエクセロン・ニュークリア社は1日、建設・運転一括認可(COL)の審査を中断し、同建設予定サイトの早期立地認可(ESP)を先に取得する方針を米原子力規制委員会(NRC)に伝えた。

建設戦略変更の理由として同社は、近年の国内経済の不透明感に加え、連邦政府による融資保証制度の利用枠が限定的であり、経済的な検討の必要性に迫られたからと説明。建設と原子炉技術の選定に関する決定を最高20年間先送りし、それまでの間は、目に見える確実な活動であるサイト評価やその承認の取得に専念するとしている。ただし、交通インフラの改善やサイトの基礎整備など、大規模な建設準備作業の実施は保留する。

同社の副社長はまた、「建設決定までのスケジュールを大幅に変更しただけだ」と強調。ビクトリア市南部の同サイトは新たな原子炉の建設に適した地点だと改めて指摘する一方、現時点では経済面での現実的な問題のため、しばらくの間、決定を保留せざるを得ない状況にあると説明した。

エクセロン社は昨年9月、ビクトリア郡にGE日立製・第3世代プラスの原子炉設計であるESBWR(高経済性・単純化BWR)2基の建設を想定したCOLをNRCに申請。しかし、同設計が米国の設計認証取得前で不確定要素が多いとして、今年3月には設計をABWRに変更する旨、NRCに連絡していた。

ESPの取得手続きでは、NRCがサイトの安全性評価や環境影響、緊急時計画などを実施。サイトに特定した認可を発給することで、同サイトが評価エリアにおける基準を満たしていることを証明する。事業者が後に、建設工事に踏み切る判断を下した場合、ESPはCOL申請の一部となり、COLとして別途、NRCの審査と承認を受けることになる。

ESPの申請に際し、エクセロン社は最初のCOL申請の改定版を提出する考えは無く、COL用に収集した研究データなどの多くをESP申請に流用する計画。申請は今年の末〜来年初頭になるとしている。

なお、同社はイリノイ州のクリントン原子力発電所サイトについて、(現時点で新設計画がないためCOLは未申請だが)2007年にすでにESPを取得済みである。


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