高まる原子力発電への期待

マレーシアでは、1979年から1980年にかけて、原子力発電利用の可能性を調査し、その後これをレビューしながら基盤作りに着手した。しかし、ガス田の発見とチェルノブイリ事故によって、原子力発電は「2000年以降に必要に応じて再検討する最後の選択肢」と位置付けられたままになっていた。

しかし07年には、電源構成でみると天然ガス65%、石炭26%、水力6%、石油3%となり、マレーシアの石油は19年、ガスは33年で枯渇するとの見通しも発表された。このため政府は、2020年までに電源をガス33%、石炭36%、水力22%、「原子力と再生可能エネルギー」9%とする方針を発表、原子力発電への関心がこの数年、とみに高まっている。

INCは、マレーシア原子力学会と原子力庁が1997年と2002年に開催しているが、その時は放射線利用や放射線安全が中心であった。

今回のINC2009は、世界的な原子力ルネッサンスの潮流の中で、経済性、安全性、許認可、技術評価、運転・保守、基盤開発等の課題克服のため、新規参入予定国を交えての討議と、原子力関係者の新たなネットワーク作りを目的としての開催であった。

アルジェリア、オーストラリア、ブラジル、中国、エジプト、フィンランド、フランス、ドイツ、日本、インド、インドネシア、イラン、イタリア、モンゴル、オランダ、ナイジェリア、パキスタン、ルーマニア、サウジアラビア、南アフリカ、韓国、スペイン、スイス、タイ、英国、米国、ベネズエラ、ベトナム、マレーシア等の31か国から約200名が参加した。

また原子力展示会が併催され、16機関が出展。外国からは中国の広東核電集団公司が唯一参加。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで