米DOE 兵器級PuのMOX燃料 TVAの軽水炉で照射へ

米エネルギー省(DOE)で核利用に関わる国家安全と国際的な核不拡散の任務を担っている国家核安全保障局(NNSA)は14日、軽水炉でのMOX燃料の照射についてショー・アレバMOXサービス社がテネシー峡谷開発公社(TVA)と契約交渉に入る同意書を交わしたと発表した。

MOXサービス社は1999年、NNSAがサウスカロライナ州サバンナリバー・サイトで進めているMOX燃料製造施設(MFFF)計画について、設計、建設および操業を受注。米国内に少なくとも34トン存在すると見積もられている兵器級プルトニウムを、兵器として利用できない軽水炉用MOX燃料に作り変えるというNNSAの計画に協力している。MFFFが完成すれば年間で3.5トンの兵器級プルをMOX燃料に製造することが可能だが、現在の日程では操業開始は16年頃とみられている。

原子炉でMOX燃料を燃焼するには、実際の核解体プルトニウムを使った実規模先行照射集合体(LTA)の照射試験が認可手続き上、必要であるため、2005年4月に認可を受けたデューク・エナジー社が四体のLTAをカトーバ原子力発電所1号機(PWR、120.5万kW)に装荷し、約3年間照射試験を実施した。しかし、この契約が昨年12月に満了した後、MOXサービス社とデューク社との再契約交渉がまとまらず、NNSAではMOX燃料を受け入れる原子力事業者を探していた。

TVAは今後新設する原子炉のみならず、既設のセコヤー1、2号機(各PWR、118.6万kW)とブラウンズフェリー1〜3号機(各BWR、115.5万kW)でのMOX利用を検討中。MOXサービス社ではTVAの評価作業の進展状況により、これらのうちの2基以上でMOX燃料の照射ができるよう、来年夏頃にもTVAと交渉を始めたいとしている。


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