柏崎刈羽7号 放射性物質内部漏洩か 総合負荷検査を延期

東京電力は23日に柏崎刈羽原子力発電所7号機の気体廃棄物処理系の高感度オフガスモニタの放射線指示値がわずかに上昇傾向を示したため、23日と24日に実施予定だった総合負荷性能検査を延期した。

同社では、気体廃棄物処理系の放射性物質は減衰処理されており、排気筒の放射線値に変化は出ていないとしている。燃料からの漏洩の可能性があるため出力を下げて、原因究明を行っている。

   ◇   ◇   

東京電力は23日、原子力安全・保安院に、同7号機の特別な保全計画を届け出た。震災で全機停止した7機中、最も復旧が進む同機は現在試運転で、本計画の届出により、本格運転に向けては、定期検査の最終項目となる総合負荷性能検査を残すのみだった。

今回の特別な保全計画は、新検査制度に基づき、1年以上運転を停止していたプラントに対し、追加的な点検実施、設備全般に対する長期保管対策の影響評価のため義務付けられているもの。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで