経産省 仏国からの返還見据え 低レベルガラス固化体の安全規制検討

経済産業省の廃棄物安全小委員会(委員長=石榑顕吉・日本アイソトープ協会常務理事)は24日、海外再処理に伴い今後、フランスからの返還が見込まれる低レベルガラス固化体「CSD―B」に必要な安全規制について、検討を開始することを決定した。

再処理に伴いフランスから返還される低レベル廃棄物は、固化形態の変更により、輸送回数の削減、返還の早期終了、貯蔵・処分場のコンパクト化を図れることから、固形物収納体「CSD―C」とガラス固化体「CSD―B」とで返還されることとなっている。いずれの形態も高レベルガラス固化体と寸法が等しく、「CSD―C」が約3600本、「CSD―B」が約28本、13年以降の返還・受入が予定されている。

「CSD―B」の安全規制は9月より、技術ワーキンググループで検討を始めるが、「CSD―C」については既に、技術的適合性が確認され、所要の省令改正が行われている。

この他、同日の小委員会では、原子力安全基盤機構が、原子力安全・保安院のニーズに基づく「放射性廃棄物処理・処分に係わる規制支援研究計画」について説明した。


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