柏崎7号 漏洩抑制を確認へ 漏洩対策取り全出力に

東京電力は7月31日、中越沖地震後の試験運転を行っている柏崎刈羽原子力発電所7号機の燃料棒から放射性物質が炉内に微量漏洩した件について、原子力安全・保安院と地元自治体から、漏洩燃料の特定および漏洩の抑制対策が妥当との確認を得たことから再び出力上昇を開始し、5日、定格熱出力に達した。

同電力では、7月23日に気体廃棄物処理系の高感度オフガスモニタの指示値がわずかに上昇傾向を示したことを確認したことから、プラント出力を約80万kWまで降下させ、制御棒を順番に挿入することで、漏洩燃料の特定を進めてきた。その結果、ほぼ炉心の最外周近くにある燃料体近傍の制御棒を操作した際、オフガスモニタの指示値の変動が大きかったことから、同燃料の漏洩を確認したもの。

フルパワーへの出力上昇は、漏洩燃料が装荷されている範囲の近傍にある制御棒5本を全挿入し、放射性物質の漏洩を抑制した状態で行い、定格熱出力到達後に、燃料から漏洩が抑制されていることを検証中だ。


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