レニングラードU許可へ 2号機建設 目標計画着実に進む

ロシアの原子力発電担当企業であるエネルゴアトム社は7月21日、同国の原子力安全規制当局であるロシア連邦環境・技術・原子力監督庁がレニングラード原子力発電所(=写真)U期工事の2号機について建設許可を発給したと発表した。認可の有効期限は2019年7月14日である。

同発電所の建設はロシア連邦の2007年から2015年までのエネルギー産業発展目標計画の一環となるもの。現在、レニングラード原子力発電所では、100万kWのRBMKが4基稼働中だが、これらはまもなく炉寿命を向かえる。これらのリプレースと位置づけられるU期工事(VVER2基、各117万kW)の建設については、2007年8月に1号機の着工準備作業が開始され、08年10月に本格着工した。原子炉設計は「AES2006」と呼ばれるシリーズで、ロシアが中国で建設した田湾原子力発電所(100万kW級VVER2基)と類似している。

エネルゴアトム社としては、今年中に原子炉建屋のほかにセキュリティ施設と補助建屋および、タービン建屋について基盤プレートのコンクリート打設を完了させたい考えで、1号機の運開は2013年、2号機については2014年となる計画だ。


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