研究開発 検討会が部会に 研究評価結果を報告

原子力委員会の研究開発専門部会第18回原子力試験研究検討会が7月31日、開催された。

まず2009年度継続課題の中間評価結果案について報告があった。2007年に研究を開始した先端的基盤研究を対象に、書類審査およびヒアリングによるA〜Cの3段階評価を行った。A評価はほぼ計画どおりに実施、B評価は予算を含めた研究計画に修正が必要、C評価は不採択および継続中止としている。生体・環境基盤技術分野では5課題のうち2件がA評価、3件がB評価。物質・材料基盤技術分野からは6課題のうち4件がA評価、2件がB評価。システム基盤技術分野では2課題いずれもA評価だった。

次に2008年度終了課題の事後評価結果案についても報告があった。また2004年度から開始されたクロスオーバー研究に係わる事後評価結果案についても報告。「照射・高線量領域の材料挙動制御のための新しいエンジニアリング」「低線量域放射線に特有な生体反応の多面的解析」の二課題は、ともに研究グループが国際的研究拠点として認知されてきたことが報告された。また前者は206件の論文発表に加え特許2件と受賞13件、後者は163件の論文発表の実績を修め、全体として大きな成果を収めた。評価グループは、情報発信することを期待するとした。


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