浜岡4、5号機停止 駿河湾地震 順調に冷温状態に

11日午前5時7分ごろ駿河湾を震源とする御前崎市など最大震度6弱の地震(マグニチュード6.5、深さ23キロメートル)が発生し、定格熱出力一定運転中だった中部電力の浜岡原子力発電所4号機、5号機が自動停止した。3号機は定期点検中のため停止中、1、2号機は今年1月から廃止措置準備により停止中。

運転中だった4、5号機は全ての制御棒が挿入され安全に停止し、排気筒モニタ、モニタリングポストなどの指示値に異常はなく、地震による外部への放射能影響はなかった。両原子炉は順調に冷却され現在、水温100度C未満の冷温停止状態に達しているほか、建屋内の隔離も完了。火災の発生や燃料プールの水面が揺れ外にあふれ出すこともなかった。中部電力では今回の地震に伴い、安全・安定運転に必要な設備の健全性を確認するための「特別な保全計画」を17日策定し、同計画に基づいて今後の点検作業を進めていく。

今回の地震で観測された基礎版(建屋最地下階)上の最大加速度は、1号機、2号機109ガル(共有)、3号機147ガル、4号機163ガル、5号機426ガル。

5号機の最大加速度426ガルでも、耐震指針に基づいて設定された基準地震動S2(600ガル)による基礎版上の応答値582ガル、新耐震指針に基づき中部電力が設定した基準地震動Ss(800ガル)による同応答値701ガルを下回っている。


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