「ナガサキアピール」発表 平和市長会議 20年までの核廃絶訴え

世界の3000都市が加盟する「平和市長会議」(会長=秋葉忠利・広島市長)の総会が10日、2020年までの核兵器廃絶を訴える「ナガサキアピール」を発表、4日間の会期を終え閉幕した。この総会は、4年ごとに広島市または長崎市で開催されているが、今回は、長崎市を中心に、「核兵器廃絶を私たちの手で!―2010年を『ヒロシマ・ナガサキ議定書』採択の年に」を基調テーマに、来年のNPT再検討会議を見据え、世界33か国の134都市参加のもと、核兵器廃絶に向けた国際的協議の推進を訴えるべく議論が行われた。

「ナガサキアピール」ではまず、核兵器廃絶に向け各国政府が遵守すべきプロセスを定めた「ヒロシマ・ナガサキ議定書」の10年NPT再検討会議での採択を訴えた。その上で、20年までの核兵器廃絶実現に関する多国間協議を、ジュネーブ軍縮会議または国連総会で開始するよう、各国政府・国際機関に対し、求めている。また、人口密集地域での爆弾使用の禁止要請ほか、人権擁護、地球環境保全などにも言及した上で、「平和市長会議」加盟都市相互間の一層の協力・連携により、核兵器廃絶を目指し「全力で行動する」ことを確認している。なお、今回の総会より日本原子力研究開発機構の研究所を有する那珂市(茨城)を含め、新たに計84都市が、「平和市長会議」に加わった。


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