原子力機構 「もんじゅ」プラント試験終了 「本年度内の再開目指す」

日本原子力研究開発機構の「もんじゅ」は12日、長期停止しているプラント全体の健全性確認を行う「プラント確認試験」の全項目を終了、今後の工程について、同機構敦賀本部は、「本年度内の性能試験の開始(運転再開)を目指す」ことを発表した。

「もんじゅ」は、ナトリウム漏えい対策等に係わる改造工事終了後、「工事確認試験」を経て、07年8月、「プラント確認試験」を開始し、当初は、08年10月頃の性能試験入りを計画していたが、ナトリウム漏えい検出器の不具合、屋外排気ダクトの腐食などにより、再開時期が延期されてきた。「プラント確認試験」では、(1)燃料を安全に取り扱う機能(2)原子炉を安全・安定に制御する機能(3)原子炉を冷却する機能(4)蒸気発生器の安全性および安全を監視する機能(5)放射性物質の閉じ込め機能(6)非常用電源設備の電源供給機能(7)放射線監視および管理する機能――について、系統単位またはプラント全体での機能・性能の確認を行い、今月12日、全141項目を終了し、判定基準を満たす結果を得た。今後は、制御棒駆動機能の確認など、性能試験に向けた準備を進めていく。


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