事故後の取組、高く評価 IAEA 美浜3の調査報告

関西電力は25日、IAEAの運転管理評価チーム(OSART)が去る1〜2月に同社美浜3号機に対して行った調査の評価結果を発表した。04年の二次系配管破損事故を踏まえて実施してきた多数のプログラム・活動がOSARTより高く評価されたとしている。

OSARTは、原子力安全の向上を目的としたIAEAの専門家レビュー活動の1つで、これまで100回を超すミッションが加盟国に派遣されており、調査による指摘事項のほぼすべてが事業者により適切に対応されてきている。日本では88年以来、4回受け入れており、関電では高浜発電所で実績がある。

今回、美浜3号機で行われた運転管理状況の改善を目的とした調査は、組織・管理・運営、訓練・資格、運転、保守、技術支援、運転経験の活用、放射線防護、化学、緊急時計画と対策の9分野について、現場の視察、書類調査、インタビュー等を通じて行われた。

OSART評価結果報告書では、管理層、所員ともに、発電所の安全性と信頼性に尽力しているほか、知識も豊富で、プロ意識にも富んでいるとの良好な結論を示しており、事故後の活動についても、確立、実施、評価、改善が広範囲・高品質でなされているとしている。また、他の発電所への模範にもなる良好事例が12件あげられた。


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