日立電線 ITER超伝導ケーブル製作へ

日立電線はこのほど、同社の電線・ケーブル生産拠点の日高工場(茨城・日立市)に、ITER向けトロイダル磁場コイルの超伝導ケーブル製造設備を導入した。約1000本の超伝導素線(Nb3Sn)と約500本の銅線を直径約40mmにより合わせることが可能な最新鋭の「より線機」を今月中にも本格稼動させ、来年までに計約4500mの生産を目指す。

ITERのトロイダル磁場コイルは、トーラスリング構造の周方向に配置される18個と予備1個の計19個のうち、9個分の巻き線の製造を日本が分担することとなっており、ITERの最初の調達取り決めとして、07年11月に署名、原子力研究開発機構により2個分の製作準備が開始された。日立電線は08年3月、同機構より、その第1次調達分として、約20億円で超伝導素線と超伝導ケーブルを受注した。


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