信州環境フェアに高レベル処分模型 村井長野県知事も関心 原産協会と中原懇が出展 県とNPOなどが主催のイベント

原産協会は22日、23日の両日、長野市ビッグハットで開催された第9回信州環境フェア2009(=写真)へ、中部原子力懇談会との共催で、高レベル放射性廃棄物地層処分のパネルを出展、村井仁・長野県知事も訪れるなど、約500名の市民が原産協会のブースを訪れた。

環境フェア初日に開会式メインステージで挨拶した後、村井知事は原産協会/中原懇のブースも訪れ、日本原子力研究開発機構の協力で展示した地層処分模型に関心を示し、高レベル放射性廃棄物であるガラス固化体のレプリカを手に取り、出展者から処分後の埋め戻しについての説明を求めるなど熱心に耳を傾けた。

原産協会と中原懇では、地方自治体などが開催する環境・産業フェアに来場する一般市民に、エネルギーと環境、生活と産業に貢献する原子力・放射線を理解してもらい、未解決である高レベル放射性廃棄物の処分問題があることを知り、考えてもらう契機となるような働きかけができればと考え、パネルを出展したもの。

中原懇では従来から信州環境フェアにおいて、“知るほどなるほどエネルギー”と題したエネルギー・環境、放射線・原子力のパネルを展示したブースを設け、訪問者にパネルを読んでもらうためのキーワード探しクイズや簡単なアンケートを実施してきている。今年度はブース訪問者に高レベル放射性廃棄物の地層処分のパネルも見てもらおうと、原産協会からパネルなどを追加出展した。ノベルティーグッズの配布効果もあり、中部原子力懇談会の実施したクイズには、子供から大人まで両日で約1700名の回答があった。

信州環境フェアは「STOP温暖化!――未来へつなげ地球の命」をテーマに掲げ、信州環境フェア実行委員会・長野県地球温暖化防止活動推進センターが主催し、県民、NPO、事業者、行政が手を取り合って、環境保全の取組の推進、持続可能な社会を構築する契機となるよう78の組織、団体、企業が出展して開催した。


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