米ボーグル3、4号機建設計画 事前サイト許可を発給

米原子力規制委員会(NRC)は8月26日、ジョージア州オーガスタ近郊でアルビン・W・ボーグル原子力発電所3、4号機(各100万kW級AP1000)の増設を計画しているサザン・ニュークリア・オペレーティング社に対して事前サイト許可(ESP)を発給した。

ESPの発給はクリントン、グランドガルフ、およびノースアナ原子力発電所サイトに続いて4件目だが、部分的な建設準備作業(埋め戻し材や保持壁、防水剤、貧配合コンクリート等の設置)の実施許可(LWA)と合わせて許可したのは初めて。

ESPは、建設・運転一括認可(COL)とともにNRCによる合理化された認可システムの重要なステップで、その発給により、ボーグル発電所サイトはサイト特有の安全性や環境防護、緊急時対応計画に関する問題をクリアするとともに、新規原子炉の建設と操業に適していることが承認された。有効期間は20年間である。

サザン社の子会社であるサザン・ニュークリア社は2006年8月にESP、翌07年8月にLWAを申請。08年3月に申請したCOLは現在NRCの審査中で、発給されれば同サイトで全面的な建設工事の開始が可能になる。現時点の計画では3号機の運転開始は16年、4号機は17年となる予定だ。

両機は稼働中の1、2号機と同様、サザン社の最大の子会社であるジョージア・パワー社や地元の州営電力、ダルトン市営電力、オーグルソープ電力の所有となる。ジョージア社のM.ギャレットCEOは、「この建設計画により、州に140億ドルが投資されるほか、数千名規模の雇用が建設期間中に、また完成後でも800名分の正規雇用が生み出される」と強調。同計画における節目の認可が下りたことを喜んでいる。


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