Pu管理状況を公表 内閣府、原子力委に報告

内閣府は8日、08年末のわが国のプルトニウム管理状況を原子力委員会に報告した。プルトニウム利用の透明性向上を目的として、毎年、公表しているもの。国内に保管中の分離プルトニウム量は、合計9696kg、うち、核分裂性プルトニウム量は、6625kg、一方、海外に保管中の分離プルトニウム量は、合計2万5212kg(核分裂性)、これらはMOX燃料に加工され、国内の軽水炉で利用することとなっている。

国内に保管中の分離プルトニウムのうち、再処理施設に管理されているプルトニウムは、日本原子力研究開発機構・再処理施設内に780kg(うち核分裂性520kg)、日本原燃再処理施設内に3604kg(同2344kg)。燃料加工施設では、原子力機構プルトニウム燃料加工施設内に3620kg(同2515kg)。原子炉施設等では、「常陽」に134kg、「もんじゅ」に699kg、実用発電炉で415kg、臨界実験装置等の研究開発施設に444kgなどとなっている。

海外に保管中の分離プルトニウムは、英国での回収分が1万1380kg、仏国での回収分が1万3832kgとなっている。

分離プルトニウムの使用状況については、日本原燃再処理施設での酸化プルトニウム回収量が1583kgで、「もんじゅ」、「常陽」、「ふげん」等の燃料加工工程での使用量が284kg、MOX燃料の装荷量となる原子炉施設装荷量はゼロとなっている。

また、内閣府は合わせ、国際プルトニウム指針に基づきIAEAより公表されている、関係9か国(米国、ロシア、英国、仏国、中国、日本、ドイツ、ベルギー、スイス)各国の自国内プルトニウム保有量を報告した。


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