世界初のEPRに丸天井設置

仏アレバ社は6日、世界で初の欧州加圧水型炉(EPR)となるフィンランドのオルキルオト3号機(160万kW)建設で、原子炉建屋の丸天井を設置した。これにより、2004年2月に最初の掘削作業が開始された同プロジェクトは、ようやく土木作業段階が完了し、2012年の完成に向けて配管等構成機器の設置段階に入った。

重さ210トンのスチール製丸天井は、直径が約47メートル。クレーン2基で建屋の地上44メートルの位置に配置された。外周部は溶接でシールし、7000トンのコンクリートで覆うことになっている。アレバ社によると、この作業には建屋内部の準備のために数か月間を要しており、ポール起重機の設置や幅8.3メートルの大型機器搬入口が内壁に取り付けられたとしている。

アレバ社と独シーメンス社は、このプロジェクトのために世界60か国から3600名の作業員を雇用。大型機器類の製造および供給は年内まで継続される予定だ。


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