ロシア 原子力プロジェクトに公債発行へ 原子力企業の投資計画を支援

ロシアの原子力民需部門を統括するアトムエネルゴプロム(AEP)社は7日、国営原子力総合企業のロスアトム社が子会社である同社を介して、最高1950億ルーブルの長期公債発行を計画していると発表した。

原子炉の建設を始めとする原子力関係プロジェクトは概して長期間を要することから、長期公債の発行によって、ロスアトム社傘下の原子力企業が既存の短期ローンを借り換えたり、今年から2010年までの期間の投資計画を支援するのが主な目的。ロスアトム社を保証人とし、5年満期で額面1000ルーブルの利付債券が「モスクワ銀行間通貨取引所(MICEX)」を通じて発行される。

支援を受ける原子力企業としては、同国の原子力発電会社であるエネルゴアトム社、核燃料製造専門のTVEL社、ロシア内外でウラン採鉱を担当するARMZウラン・ホールディング社、ウラン製品・サービス販売企業のTENEX社、原子力発電機器製造部門のアトムエネルゴマッシュ社などが予定されている。

AEP社のK.コマロフ理事は、長期公債の発行はさらなる投資を促す効果的な手段になると指摘。「原子力発電開発のみならず、ロシア経済全体の活性化に大いに貢献するだろう」との見解を明らかにした。


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