USEC エクセロンから濃縮契約を受注

米国濃縮会社(USEC)は10日、米国最大の原子力発電会社であるエクセロン社が、USECの建設している米国遠心分離プラント(ACP)(年間生産能力3800トンSWU)からのウラン濃縮サービスを購入する契約を結んだことを明らかにした。

USECの発表によると契約額は約12億ドルで、全米で17の原子炉を所有・運転するエクセロン社に対して2012年から濃縮ウランの供給を開始する。これにより、USECがACPからのウランについて顧客から受けた契約総額は34億ドルを超えた。

USECはACPの建設費について政府の融資保証プログラムに適用を申請していたが、7月に米エネルギー省(DOE)は「ACPの技術的、財政的な課題」を理由に申請の取り下げをUSECに要請。両者は翌8月、これらが解決するまで申請書の最終審査を少なくとも6か月延期することで合意に達している。

今回の受注を受けてUSECは、「顧客は当社の技術を信頼し、ACPの完成を支援してくれている」と強調。元々DOEが開発した遠心分離技術を基礎に、設計や材料、製造部分に改良を加えたACPにより、同技術を採用した唯一の施設として国のエネルギー供給および安全を保障していくとの見解を表明した。


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