WNU 来年、RIの研修スクール開催

原子力関係の四国際機関が次代の原子力指導者を育成するために設立した世界原子力大学(WNU)は、来年5月15日から6月4日まで放射性同位体(RI)分野の新たな年次研修プログラムとなるRIスクールを韓国のソウルで開催する。

同スクールは、RIの生産手法や利用分野全般、および同分野における事業従事者が直面する課題について、参加者が幅広く理解できるよう創設されたもの。同スクールを通じて、参加者達は現在および将来のキャリアに有益な人脈をグローバルな規模で構築する機会も得られる。

3週間の主な研修プログラムは、@RI生産および利用に関する著名な専門家による講義A少数グループでの事例研究、および関係課題の解決方法開発B韓国原研(KAERI)、韓国原子力安全技術院(KINS)および韓国放射線医科学研究所(KIRAMS)の関連サイト視察――など。

RI利用に関するトピックとしては、@線源の生産チェーン、品質保証、放射性物質の包装と輸送、放射線計測学、廃棄物管理A医学、産業、農業および環境防護等の分野への利用技術B国際的な安全防護体制などの規制インフラCRI計画の社会経済性、広報活動、研究炉と加速器の役割――が取り上げられる。

定員は毎年80名で、企業や政府関係機関、研究機関、規制当局に所属し、今後この分野で主要な役割を担うと期待される専門家が対象。授業料と宿泊費等を含めた参加費用は5000ユーロだが、韓国までの往復旅費が別途必要となる。申請用紙はウェブサイト(www.world-nuclear-uni-versity.org)上から入手可能で、締切日は10月30日。


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