東電・柏崎刈羽 6号機最終評価まとまる 保安院「継続運転問題なし」

経済産業省の原子力施設の震災影響に関する検討を行う「設備健全性評価サブワーキンググループ」(主査=関村直人・東京大学工学系研究科教授)は6日、東京電力より提出された柏崎刈羽6号機のプラント全体の機能試験評価報告に対し、「継続的かつ安定的に運転する上で問題ない」とする最終評価報告をとりまとめた。

7号機に続いて復旧しつつある同機は、8月25日に原子炉を起動し、発電を再開、段階的に出力を上昇させ試験・評価を実施し、今月1日には最終的な評価結果をとりまとめている。今後は、本格運転再開に向け、長期停止に伴う特別な保全計画の策定が求められる。

プラント全体の機能試験では、プラント起動時に初めて可能となる設備点検、系統確認試験、プラント運転状態での総合性能確認を実施、今後、継続的に運転可能なことを確認し、原子力安全・保安院の評価が得られた。プラント確認試験では、通常起動時の約2倍となる計849項目の運転パラメータを採取・確認し、運転性能が正常に発揮されていることを評価している。不適合事象については、7号機の知見を適切に反映し、原子炉起動中に発生した41件のいずれも安全上軽微で、地震による影響のものではないことが確認されている。

また、東京電力は同日のWGで、柏崎刈羽1、5号機について、機器単位の健全性確認が終了する今月下旬以降開始する系統レベルの点検・評価計画を説明した。これに対し、保安院はいずれも「適切」と評価している。


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