東芝 米NRCから認定 ABWR輸出へ大きく前進 磯子センターと府中事業所 米規制要求に国内工場が合格

東芝は8日、米国原子力規制委員会(NRC)からこのほど、米国型ABWRの原子炉供給メーカーとしての認定を受けた、と発表した。

東芝は今年2月に、米国テキサス州に建設予定のサウス・テキサス・プロジェクト(STP)3、4号機(各140万kW級ABWR)の新規原子力プラントの設計・調達・建設を含むプロジェクト全体の一括契約(EPC契約)を受注し、日本企業として初めて海外での主契約者となり、原子力発電所の建設に乗り出していた。

今回のNRCの認定は、同社が原子炉を供給するにあたり、設計、品質管理について十分に米国の原子力規制の要求を満たしていることが認められたもの。

監査の対象となったのは、磯子エンジニアリングセンター(神奈川県横浜市)と府中事業所(東京都府中市)の原子炉の設計、品質保証部門。監査の結果、NRCは、同社の設計、試験検査に関わる品質保証システムや、許認可対応体制が要求を満たしていることを確認した。

サウス・テキサス・プロジェクト3、4号機は、米国政府による原子力発電所の新規建設の債務保証の最終候補プラントに選ばれており、着工に向けた準備が進められている。運転開始は同3号機が2016年、4号機が17年の予定となっている。


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