中国とロシア 中国でのFBR建設で協力

中国外務省は13日、中国国内における軽水炉建設およびFBR実証炉建設計画でロシアと協力合意文書を交わしたことを明らかにした。

これらはロシアのV.プーチン首相が第14回中ロ定例協議のために訪中した際、温家宝国務院総理(首相)との間で調印された。1つは、中国で稼働中の「田湾原子力発電所関連の原子力協力に関するロシアと中国核工業集団公司(CNNC)との了解覚書(MOU)」で、もう1つは「中国におけるFBR実証炉の事前設計調査契約に関する中ロの建設協力」に関するもの。

具体的な協力内容について中国外務省は明らかにしていないが、106万kWのロシア型軽水炉(VVER)が2基稼働する田湾発電所関連では、2期工事建設のための価格上限や双方の希望事項など、同発電所プロジェクトをさらに進めていくための議定書が定められた模様。FBR関連では、ロシアがベロヤルスク4号機として建設しているBN−800(FBR、80万kW)との類似原子炉について、設計作業など事前プロジェクトを始めるための議定書が調印されたと伝えられている。


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