番組内容に強く抗議 原子力OB NHK「原発解体」に

NHKが10月11日夜に放映した特別番組「原発解体――世界の現場は警告する」に対して、原子力関係者OBら有志64人が連名で、27日、NHK(福地茂雄会長)に抗議文を提出した。

抗議文では、「テレビで報道されたことがすべてと思いがちな一般視聴者に間違った情報や知識を提供し不安感を抱かせる番組であり、大変残念な内容」と断じている。また、「最初から『原発はやはり問題だな』と一般視聴者に感じさせるような内容となっていたことは、公共放送としてのNHKの性格上も大いに問題あり」としている。

抗議文では、なぜ旧日本原子力研究所の動力試験炉JPDRの解体の成功例を取材・放映しなかったのかと疑問を呈し、解体技術については、「原子力技術者の誰もが壁があるなどとは思っていない」と主張、比較的放射線量の高い炉心構造物などは日本原燃の六ヶ所埋設場に処分する計画で、処分場は確保されていると強調している。


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