安全委も 柏崎6号、営業運転を了承 新潟県知事など地元首長判断へ

原子力安全委員会は10月30日、原子力安全・保安院による東京電力柏崎刈羽6号機のプラント全体の設備健全性評価を「妥当」とする見解をまとめた。保安院は同9日、6号機の継続的かつ安定的な運転は問題ないとする評価結果をまとめ、これを受け新潟県の技術委員会も20日、営業運転入りに際し技術上の問題はないとの結論に至っていることから、今後の同機の本格運転開始は、県知事ら立地自治体首長の判断に焦点が移る。

柏崎刈羽6号機は、中越沖地震による被災後、7号機に次いで点検・復旧が進捗しており、8月26日に原子炉を起動した後、現在、調整運転中となっている。

6号機の評価に際し、安全委員会では、保安院による評価とほぼ並行して、同委の耐震安全評価特別委員会で、先行する7号機の知見も踏まえながら、同院および東京電力から適宜、説明を受け、専門的調査審議を進めてきた。今回の6号機に対する安全委審議結果を受け、鈴木篤之・同委員長は、続く1〜5号機の評価確認作業についても、「予断をもつことなく慎重に調査することを、東京電力および原子力安全・保安院に求める」との考えを述べた。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで