UAE 人材育成で奨学金制度設置

アラブ首長国連邦(UAE)の連邦原子力会社(ENEC)は8日、連邦内で成長しつつある原子力産業を支えていく優秀な人材を育成するため、連邦原子力規制庁(FANR)およびカリフ科学技術研究大学(KUSTAR)とともにUAE原子力奨学金プログラムへの応募を国民に呼びかけた。

UAEでは現在、2017年までに国内初の原子炉導入を目指して原子炉メーカーの選定など原子力開発計画を推進中。同時に、専門家として将来、原子力産業界を牽引する優秀な人材を選抜・育成するため、世界でも有数の大学で原子力工学や機械工学、電気工学の学士号と修士号が取得できる全額給付の奨学金制度を設置した。

同制度の設置初年度である今年はすでに、5月に最初のプログラムが開始され、500人以上の応募者の中から選抜された38人がUAE内および米国のジョージア工科大、仏国のオルセー大学の付属機関で講義の履修を始めている。選抜に当たっては、英語力や学業成績など最低限の必要条件審査に加え、ENECの審査員やFANRの訓練専門官、KUSTARの教授らによる面接が行われる予定である。


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