仏アレバ社 遠心分離工場用の契約獲得

仏アレバ社は17日、チェコのテメリン原子力発電所1、2号機(各102万kW、ロシア型PWR)用として15年間にわたって濃縮ウランを供給する契約をチェコ電力(CEZ)と締結した。

納入する濃縮ウランはトリカスタンにあるジョルジュ・ベス(GB)U遠心分離法濃縮工場で生産予定。アレバ社が30億ユーロを投入して建設した同工場では、今年5月に最初の遠心分離機カスケードの始動式を執り行っており、年内までに本格試験の最終段階が完了する。2016年までには2つのユニットの完成により、生産能力は年間7500トンSWUに達する見込み。これに伴い、ガス拡散法濃縮工場であるGBTは来年以降、段階的に廃止していく計画だ。

アレバ社は2008年現在で世界の濃縮ウラン市場の25%を保有。今後はGBUおよび、米アイダホ州で建設を計画しているイーグル・ロック遠心分離濃縮工場により、世界のウラン濃縮市場におけるリーダーの立場を強化していくとしている。


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