インド原子力公社とL&Tが合弁 原子力用大型鍛造品製造で

インド原子力発電公社(NPCIL)と同国の総合重機メーカー最大手のラーセン&トゥブロ(L&T)社は11月30日、原子力発電所の大型機器製造用の特殊鋼と超重量・鍛造品を製造する合弁企業を設立した。素材となるスチール鋼の溶解から大型機器完成品の製造まで、将来的には軽水炉技術の国産化と輸出をも視野に入れた大掛かりな原子力拡大戦略が官民の総力を結集して推進されつつある。

NPCILは同国で原子力発電所の設計・建設および操業を担当する国営企業。L&T社との合弁により、グジャラート州西海岸のハジラにあるL&T社の製造施設を本格的な統合製造施設に作り替え、原発用の重要機器を製造していく計画だ。

同施設には重さ600メトリックトンのインゴット生産が可能なスチール溶解工場、および鍛造プレス付きの重鍛造品工場が設置されるなど、世界でも最大規模のものになる。加圧器や蒸気発生器(SG)といった原子炉用鍛造品のほかに、火力発電所や炭化水素部門の重要大型機器用鍛造品も製造する予定。ハジラの港湾に直接アクセスすることにより、様々な方法で製品の輸送や輸出が可能になるとしている。

インド原子力省のA.カコドカール前長官はこの構想により国内の原子力設備を自力で着実に拡大させるとともに、原子炉供給チェーンにおける間隙を埋めたいと強調。NPCILのS.ジェイン会長も、「原子力設備を2020年までに2000万kWに、32年までに6300万kWに拡大するという目標達成のための大掛かりな戦略的ステップとなるだろう」と述べたほか、将来的には軽水炉機器製造技術の国産化や原子力の重要機器輸出にも可能性を拓くとの見解を表明した。


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