昨年の入札結果をキャンセル トルコ・アックユの初号機で

トルコのエネルギー天然資源相は1日、同国初の原子力発電所建設を計画していたトルコ電力公社(TETAS)が、昨年実施した国際入札を11月下旬にキャンセルしていたことを明らかにした。同相はトルコ政府があくまでも原子力発電所建設計画を堅持するとの見解を表明。T.エルドゥアン首相も9日、訪米先の会合で、「7〜8年後にはわが国でも原子力エネルギーの利用が始まる」と公言している。非公式には、エネルギー省はすでに、地中海沿岸・アックユでの初号機建設で再入札の実施準備を始めているほか、別サイトの黒海沿岸・シノップにおける建設計画についても来年第1四半期に入札を計画中だと伝えられている。

昨年9月にトルコが実施した入札では、ロシアのアトムストロイエクスポルト(ASE)社のみが応札。同国の国際事業・電力輸出担当者のインターRAO社、およびトルコ企業で構成される企業連合が約480万kW分の原子力設備建設の資金調達を請け負う一方、完成した発電所を保有し、トルコ当局は固定価格で電力を買い取ることになっていた。この価格交渉で、ASE社は当初、1kWhあたり0.21ドルを提案。その後0.1533ドルに引き下げたものの、両者は最終的な合意に至らなかったとみられている。

11月中旬、トルコの最高行政裁判所は同入札の2条項が電力販売に関する法律に抵触するとして、同入札による発電所の建設と運転の停止を裁定。これを受けて、TETASは最終判断期限としていた同月20日にキャンセルを決めたとしている。同入札の取り決め条項により、トルコがこの措置に伴い法的な責任を負うことはない。


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