加原子力公社 東電から部品供給契約を受注

カナダ原子力公社(AECL)はこのほど、東京電力からBWR用の部品とサービスの供給契約を受注したと発表した。契約額は数百万ドル程度で、ポンプ・シールのほかスペア・パーツ、および、これら製品を取り付けるための訓練およびコンサルティング・サービスを提供する。

AECLによると、契約の獲得に成功した理由は、昨年11月初旬に同公社製ポンプ・シールが初めて取り付けられた東電の福島第一4号機が同月末に再起動し、12月3日に無事に定格出力に達したことによる。このような成果は日本とカナダのチームワークの賜物であり、世界の原子力市場でAECLのサービス能力を発揮せしめたとしている。

両社の協力は2004年5月、AECL・チョークリバー研究所の液体シール技術(FST)部門における研究開発協力に端を発しており、06年1月までに日本のBWR用に作られたAECL製ポンプ・シールの品質確証プログラムが実施された。

AECLは同公社製ポンプ・シールが東電の課した厳しい性能試験を成功裏にクリアしたと強調。「日本には東電の15基を含めて合計32基のBWRが稼働するなど、今後のシール販売拡大に大きな可能性がある」と述べ、今後の受注にも強い意欲を示した。


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