安全委長 炉主任技術者と意見交換 「元気の出る現場雰囲気を」

原子炉主任技術者と原子力安全委員会の意見交換会がこのほど、東京・霞ヶ関の同委員会会議室で行われた(=写真)。原子力施設の改ざん・隠蔽問題を踏まえ、07年より毎年、実施されているもので、今回、電力10社17発電所と日本原子力研究開発機構より18名の炉主任技術者が出席、主に、プルサーマル、高経年化について意見交換を行った。

各主任技術者からの日常業務に関する報告に続き、鈴木篤之安全委員長は、10年前のJCO臨界事故を振り返り、事故から得た教訓を整理した上で、同委の目標とする「国民の安全と安心の確保」に向けて取り組むコミュニケーション、説明責任に関する活動方針を説明した。

各主任技術者らには、「現場・現物・現実の三現主義の徹底」、「作業性・専門性・信頼性の重視」、「現場レベル情報の共有化」といった事故の教訓を強調し、「元気の出る誇りある現場雰囲気の醸成」を訴えた。


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