サスカチュワン州は原子炉建設に懐疑的

サスカチュワン州では昨年、同州におけるウラン開発戦略方針を発表し、ウラン採掘・探査および原子力研究開発には今後も注力していくとする一方、ブルース・パワー(BP)社が2008年に提案した同州への原子力発電所建設計画については、当面のところ同意しないとの考えを示した。ただし2020年以降の中長期的なエネルギー対策として、原子力という選択肢を排除しないことも明記している。

カナダでは08年に全世界の5分の1以上のウラン鉱石を生産したが、その大部分はサスカチュワン州産。北部には世界最大のウラン生産規模を誇るマッカーサー・リバー鉱山が位置するほか、東京電力が5%の権益を保有するシガーレイク鉱山も2011年の操業開始を目指して建設中だ。

同州では州政府への諮問委員会である「ウラン開発パートナーシップ(UDP)」を08年に設置。州政府のB.ボイド・エネルギー資源大臣によると、同州はUDPが昨年3月に提出した報告書の提案をほぼ受け入れるが、同州の今後のウラン戦略については引き続き協議プロセスからの追加情報とコンサルティングが必要だとした。

同ウラン戦略方針には以下が含まれる。@同州で50年間以上実績があるウラン探査および採掘の促進を継続A原子力分野の研究・開発・教育の機会、特に採掘・中性子科学・同位元素・小規模原子炉設計・濃縮部門への投資を強化B放射性廃棄物管理施設の誘致に関心を持つ同州の共同体を支持するか否かの決定は留保C州有電力であるサスクパワー社の2020年以降の中長期計画で発電設備を増加する際、原子力を利用可能な選択肢に含める−−など。

ボイド大臣は、BP社が提案した大規模原子力発電所建設計画を入念に検討したものの、長期的な消費者負担コストになお不透明な部分があることを懸念すると表明。投資規模が大きいので、成功裏に実施するためには、近隣の2州を含めた地域的な取組みが必要だと強調している。


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