日越外相会談 原子力協定締結にも言及

日越協力委員会の第3回会合が17日夜、東京の外務省飯倉公館で開かれ、岡田克也外相は共同議長を務めたキエム・ベトナム副首相兼外相に、ベトナムが計画している原子力導入について、「日本は技術力も実績もあるので、官民あげて協力したいと考えている」と伝え、「二国間原子力協定締結のため、核不拡散、原子力安全、核セキュリティーに関する国際条約の早期締結を期待する」と述べた。

これに対し同副首相は日本の提案を歓迎し、ベトナムによる原子力の平和利用を強調するとともに、「この分野のほとんどの条約に参加している」と説明した。

また、同日開かれた外相間ワーキング・ディナーでは、核軍縮・不拡散について岡田外相から、本年は核セキュリティー・サミットやNPT運用検討会議が予定される節目の年、との認識を示した上で、関係諸国の歩み寄りに向けベトナム側の協力を求めたのに対して、キエム副首相も「これらの会合で実質的な成果があがるよう努力・協力したい」と述べた。


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