三菱重工 タービン翼工場操業開始 世界最大70インチ級の製造へ

三菱重工業は20日、原子力タービン鍛造翼の専用工場を高砂製作所(兵庫・高砂市)内に竣工、操業を開始した。原子力タービンの中核を構成する鍛造翼の全加工工程を一貫生産できる最新鋭工場の稼動により、世界最大級の70インチクラスの長大翼など、高品質な鍛造翼を供給することが可能となる。

同社では昨年9月、同じく高砂製作所内に、原子力タービン(ローター)専用工場を竣工しているが、今回の鍛造翼工場は、それに先立ち昨年4月に着工した。年間10本のローター量産が可能なタービン工場とセットになり、高性能・大型原子力タービンの生産・供給を強力に支え、今後は、170万kW級原子力発電プラントUS/EU―APWRの重要生産拠点の1つとして、国内外への製品供給に貢献していく。

三菱重工では、国内で稼働中のPWR全24基への原子力タービン製作・納入実績や、中国、スペイン、スロベニア向けなどの受注実績を踏まえ、さらに積極的な営業活動を展開していくこととしている。


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