基盤戦略研究イニシアティブ公募 基礎研究の充実図る

文部科学省研究開発局原子力計画課は26日、2010年度原子力基礎基盤戦略研究イニシアティブについて、予算案や今後のスケジュールを原子力委員会に報告した。同イニシアティブは、我が国における原子力研究の裾野をひろげ、効率的・効果的に基礎的・基盤的研究の充実を図るため、原子力委員会と連携を図りながら政策ニーズを踏まえたより戦略的な3つのプログラム・テーマを設定し、競争的な環境のもと、一体的に推進するもの。

2010年度の予算案額は9億9700万円で、09年度の8億千万円より1億8700万円の増額。内訳は「戦略的原子力共同研究プログラム」に4億8000万円、「研究炉・ホットラボ等活用研究プログラム」に3億2000万円、「若手原子力研究プログラム」に1億円としている。

このうち「戦略的原子力共同研究プログラム」の公募テーマ案として、(1)シミュレーション技術を活用した原子力エネルギー技術の高度化に関する基礎・基盤的研究(2)使用済燃料の再処理の経済性等の向上に資する基礎・基盤的研究(3)放射線の生物学的影響に関する研究(4)原子力利用に伴う社会システム上の課題解決に資する研究――が挙げられた。

1月下旬から2月上旬にかけて公募説明会を行い、3月上旬で公募を締め切る。その後3月下旬までに書類審査、4月中旬までにヒアリング審査を行う。4月下旬に課題を選定し、7月1日より契約および事業開始となる。


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